お疲れ様です。
セコマ美味しい( @secomaoishii )です。
リアル「100年前の味」
関東の民たる筆者が高橋製菓「ビタミンカステーラ」を知ったのは、大人になってからだ。
媒体によって表記が異なるものの、少なくとも100年以上前からあることは確かで、材料も変わっていないそう。それゆえ、北海道民のソウルフードというわけ。
つまり大正時代を生きた人達が食べていた味を、今も味わえるってことだ。これもう食品界のシーラカンスだろ。
懐かしい系の代表例
サイズは横14.5cm・高さ2cm・重量51.9gと、大きさの割に軽量級だ。
香りはというと、小麦粉・卵・砂糖で構成された、この手の昔懐かしい系お菓子の香り。身近なものだと、鈴カステラとか串カステラといった駄菓子系か。
見た目も完全にザ・懐かしい系。もしくは一周回ってディストピア飯の炭水化物要員。
味も、完璧に懐かしい系。見た目と中身の一致度126%
味はというと、もう見た目通り素朴なカステラの味。鈴カステラの甘さやや控えめ版といった感じ。
ただ鈴カステラと違うのは、ビタミンカステーラの場合、後味にはちみつの風味が広がる点だ。
なおビタミンと名がついているので、酸味があるかもと思った方もいるかもしれない。が、あくまでビタミンカステーラ発売当時の世相から、栄養補助としてビタミンを付加したというだけで、味への影響は皆無。もしあったとしても、常人には絶対判別不可。
もう小麦粉・卵・砂糖・はちみつです。
そして食感はというと、きめ細かい生地の見た目に反し口に含むと意外とみっちりめ。水分が意図的に含まれていないことが大きく影響しているだろう。
ただし口当たりそのものはふわっとしている。
たまに残念ながら美味しくないカステラにあたると、生地がぱさぱさしているというケースがある。だが、それらを軽く凌駕するこのビタミンカステーラの水分のなさは、湿度0%。降水確率0%。乾燥注意報レベルです。
しかしながら、はちみつのおかげか、口に一気に含まなければそこまで水分が持っていかれるということはない。もちろん何かしら飲み物はあったほうがいいのかもしれないものの、このいい意味でぱさぱさ具合をそのまま楽しむというのも、粋かもしれない。
何しろ100年前の味だしね。
ソウルフードへの接し方
というわけで、普通に美味しいけれどバカウマというものではない。何しろ100年以上前の姿そのままのお菓子だし。
本当に、日常に溶け込んでいる昔からのお菓子というわけだ。実際、筆者は今回関東で購入したので税込130円だが、現地では100円前後だった。それも、スーパーやコンビニに、ごく普通に並んでいた。
だから、「このビタミンカステーラは北海道民のソウルフード!北海道旅行の際は、食べなければ絶対に損!」というものではない。
フツーにどこでも買えて、フツーにどこでも食べられる。そしてフツーに美味い。これがソウルフードのあるべき姿だ。少なくとも筆者はそう思っている。
なのであくまで、肩ひじ張らずに食べてみてほしい。「ははっ、ちょっと懐かしい感じだね。フツーに美味いわ」こそ、ちょうどいいのだ。
▼現地だと箱買いもメジャーらしいよ
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