お疲れ様です。
セコマ美味しい( @secomaoishii )です。
開発者、ちゃんと寝てる?
フジパン「生かすてらさんど 牛乳入りミルククリーム」を見て思ったのはまずそれだ。
たしかに世には、ラーメンとチャーハンセットのように、炭水化物&炭水化物の定食が存在する。そこから派生して考えれば、コロッケパンとか焼きそばパンといった、炭水化物in炭水化物も別段おかしくはない。
だが、パンにパン(厳密にはカステラだが)を挟むってどういうことだよ。ラーメンとチャーハンセットみたいなノリで、白米と炊き込みご飯セットを出すようなもんだぞ。
「生クリームを練り込んだパンで、カステラと信州産牛乳使用のミルククリームをサンド」という説明も、もはや見れば分かるわけで、なぜ書いたか不明。いや、世間の常識からすればパンにカステラを挟んだビジュアルそのものが脳を混乱させるから、あえて書いたのか?
いや、まずは何でパンにカステラを挟もうと思ったのか説明してくれッ!フジパンよ!いや、フジパンでなくてもいい。誰か頼むッ!バーンバーン!(机を叩く音)
拝啓 大きなパンでテンションが上がる党の皆様
開封してみると、コッペパンの香り&フレンチトーストの香り。カステラじゃないのと思うかもしれないが、どんなに確認してもフレンチトーストだった。まあ材料は小麦・牛乳・卵・砂糖なわけだし、兄弟みたいなものと言ってしまえばそれまでだが……。
そして何よりでっかい。横16cm・厚さ5.5cm・重量118.9gだ。筆者は、「大きなパンでテンションが上がる党」の党首なので、シンプルに喜ぶ。
朗報:また買おうと思うくらいには美味い
まあ、いつも言っているが問題は味だ味。たしかにビジュアルにインパクトはあるものの、所詮パンにカステラを挟んだだけではつまらない。
まず、山パン部分とカステラ部分を別々に食べてみる。
山パン部分は、やや気泡粗めで後味に少し塩味を感じる。毎日の朝ごはんにちょうどいい塩梅。これ単体なら、筆者も好き。パン屋に置かれていたら、何気なく手に取ってしまいそうだ。
一方のカステラは、かなり甘い。山パンとカステラの間に挟まっているミルククリームとあわさったこともあってか、味そのものはプリンに近い。ふわっとしていてキメは細かいものの、これ単品だと少々甘すぎかも。
では、本題の山パンとカステラを一緒に食べたらどうなるかというと……。
……美味っ。
単品だと甘すぎたカステラも、山パンと一緒に食べるとちょうどよい甘みになっている。山パンの塩味が加わることも見逃せない。甘しょっぱいまではもちろんいかないが、しっかりと味が引き締まる感じだ。
そしてこのミルククリームが、「全日本カステラ食べると口の中の水分全部持っていかれる」問題を回避できるだけの、絶妙な量で配合されているのだ。
食感も、粗めな生地の山パン部分と、きめ細かいカステラ生地という対の存在で、最後まで飽きずに食べられる。
正直言ってバカにしてた。フジパンごめんなさい。美味しいです。また買います。違う味もセコマに並んでいたので、それも買います。
天才と狂人の境界線を走り抜ける
ただ単に塩味/甘味・粗め/細かめという対の要素を配置したという感じでなく、徹底的な計算のもと生み出された感が強い。間違いなく天才的。
でもやっぱり、その計算されつくした味に対し、パンにパンを挟もうぜっていう発想そのものに、そこはかとない狂気を感じるんだよなあ……。
訂正しよう。フジパンの開発者は多分ちゃんと寝てる。でも、そもそもちょっと頭のネジ飛んでるかも(褒め言葉)。
ネタ商品かと思いきや、味そのものはかなりまじめだ!その大きさに対し税込149円とお手頃だし、みんなも見つけたらぜひ買ってみてほしい。
ちなみに筆者は、さっきも言った通りまた買うぞ。
▼カステラ単品もどうぞ
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