お疲れ様です。
セコマ美味しい( @secomaoishii )です。
本日は真面目回です。なお、日糧製パンを誹謗中傷する意図は全くございません。あくまでいち個人の意見です。
ワクワクするパッケージは見事
日糧製パン「おにぎりパン ツナポテト」のパッケージは、見事の一言だ。
パッケージは見ての通り、コンビニやスーパーで売っているおにぎりのそれをオマージュしたもの。たしかにおにぎりのツナマヨのパッケージといえば、青ベースの色合いが多い。よく研究されたパッケージだと思う。
海苔で包んだパンという意外性もさることながら、このパッケージだからこそ、「どんなパンだろう」「どんな味なのだろう」という購買意欲をかきたてる。まさに発想の勝利だろう。
見た目もありそうでなかった
開封してみると、海苔と白パンの香り。見た目通りだ。横13cm程度・高さ3.5cm程度・重さは65.0gだった。
やはりビジュアル面では、白パンに海苔というシンプルな構成でありながら、その意外性でインパクトがある。
言葉を選ばなければ詐欺だろ
だが、その見た目に対し、中身がスカスカというのが、この「おにぎりパン ツナポテト」の致命的な欠点だと思う。
まず断面に対し、具が半分程度しか入っていない。つまりこの時点で、パンの半分は、ただの白パンだ。
また、横13㎝のパンなのに、そのうち8cmは何も入っていなかった。つまり白パン部分だ。
総合すると、具が入っているのは、パン全体の20~30%程度ではなかろうか。
これはない。
たしかに税込149円のパンだ。断じて高価格帯のパンではない。しかしパッケージ中央かつ目立つ大文字でしっかり「ツナポテト」と明記しているにも関わらず、全体の70~80%がただの白パンというのは、はっきり言って裏切りに等しい。
中途半端
なお、味は悪くない。パンはふわっとしておりパサつきもないし、具の部分もしっかりジャガイモの食感を感じるレベルでごろっと入っていた。マヨネーズの酸味からのツナ、次にポテトサラダの風味ときて、一番最後に海苔が鼻孔を抜ける。悪くないどころか美味しい。具のある部分については。
そう、結局中途半端なのだ。パッケージは秀逸だし、袋から出したパンのビジュアルもおもしろい。具の入っている部分はその意外性もさることながら、しっかりとマッチングしている。ただし、その具が致命的に少ない。
日常食のパンというよりは、そのパッケージから見ても話題性や意外性に振った商品のはずだ。その割に、言葉を選ばなければ中身がケチ臭い。
・もっと価格をアップしてでも具をしっかり入れる
・少し小さくなったとしても、オマージュ元をおにぎりでなく細巻きにして、具の量はそのままに白パン部分を減らした構成にする
等々、やりようはいかにでもあるはずだ。
何かと生きるのに金のかかる昨今、金額の多寡を問わず、この手のパンを買うという行為そのものが一種の贅沢だ。その視点でみたとき、この日糧製パン「おにぎりパン ツナポテト」は、あまりに中途半端な出来ばえだ。
「嫌なら買うな」「たかが150円くらいで騒ぐな」と思う方もいるだろうが、今回その手の話は論点が違うのでご遠慮いただきたい。
あくまで訴求ポイントと実態が釣り合っていないという話だ。
今の日糧製パン「おにぎりパン ツナポテト」がこのまま続くなら、筆者は断じておすすめしない。もはや中途半端なものは、通用しない時代になっているのだ。
……偉そうに色々書いたが、要するにがっかりして悲しくなりたくないのだ。それが食に紐づくことならなおさら。