お疲れ様です。
セコマ美味しい( @secomaoishii )です。
いわし君の数奇な運命
セイコーマートがやりやがった。しかもセイコーマートのアイデンティティの1つである、HOT CHEF(ホットシェフ)でだ。
何だよ「いわし天重」って!?えび天重みたいに、誰が見ても主役クラスの素材が前面に出た丼ものなら分かる。だが彼(?)はいわしである。普通に考えたら地味な食材(失礼)だけで天ぷらを作って、あまつさえそれ一本勝負の天重なんて作ったら、売れるわけなかろう。しかも税込637円って、同じくHOT CHEF(ホットシェフ)の王道の一員たる豚丼よりも高え!
いや、いわしが悪いわけじゃあないよ。美味しいよ。筆者も大好き。
でも人は皆、それぞれ適材適所で活躍するもの。いわし君はどう見ても超華やか主役級大スターというより、その道一筋のいぶし銀で、無口で地味ながらもキラリと光る職人タイプだろう。光物だけに。
なんというか、無理やり表舞台に立たされている感が否めない。
パッケージで「北海道産いわし使用」とか「しそ風味のさっぱりたれ付き」とか謳っている場合じゃあないんだよ!
いや、まあ「北海道産いわし使用」は普通に訴求ポイントだけどさ!
香りは記憶を呼び覚ます
とはいえ、問題は美味いかどうかだ。蓋を開けてみると、もうそのまんま、いわしの揚げ物の香り一色。なんか小学校の給食でこんなのあったな。どこか懐かしいお惣菜の香りだ。
次に総重量は319.0gだった。内訳は下記の通り。
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いわし天:79.5g
ご飯:203.0g
付け合わせの菜っ葉:2.0g
付属のタレ:21.0g(袋込み)
漬物:4.5g
容器:9.0g
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……やっぱりご飯が大盛レベル。さすがセイコーマート。
ただ、いわし天重を名乗るだけあって、いわしも相応に多いぞ。
ちなみに筆者は電子レンジで温めるため、この後別容器に移した。元々の容器は電子レンジ非対応なので注意されたし。
セイコーマートだから許される所業
味は、結論から言うと美味かった。
いわしの身はふわふわだし、青魚由来のくさみも全くなく、シンプルにいわしのうま味だけが口の中に残る。
さすが「北海道産いわし使用」とパッケージに書くだけのことはある。
なお、いわしの天ぷらそのものに味はついていないので、付属の「しそ風味のさっぱりたれ」をかけて食べるのがおすすめだ。また、このたれもしょっぱすぎるということがないので、一袋まるまる使い切ってしまって大丈夫なレベルだ。
この手のたれにありがちな、しょっぱすぎる問題を心配しなくてよいのは、セイコーマートの大きな利点だと思う。
ただやっぱり地味だよなあと思って、一緒にノンアルコールのハイボールを飲んだ瞬間に理解した!
そうか、これはいわゆるチョイ飲みのための弁当だ!ご飯ものとしてみれば地味ないわしの天ぷらも、酒のつまみとしてみれば、こんなにピッタリなものはない。
ご存知の方も多いだろうが、セイコーマートは元々酒屋に端を発している。
つまり、セイコーマート入店→HOT CHEF(ホットシェフ)でいわし天重を手に取る→そのままお酒コーナーへという、セイコーマート側の巧妙な戦略であったのだ。
(注:筆者の推測です)
ちなみにこう書いておきながら、筆者は体質的にアルコール飲料を飲めない。なので実態としてのいわし天重とお酒のマッチング度は不明だ。
お酒も飲める腹ペコ諸氏は、ぜひいわし天重の真価とセイコーマートの斜め上のマーケティング(推測)を味わってみてほしい。
▼お酒が飲める方はどうぞ
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